
株式会社 高橋水産


土々呂町はかつて、時代のテーマパークだった?!
格好の漁場、日向灘に面する延岡市土々呂町。
土々呂湾に乱射する太陽の光とさわやかな潮風、時折聞こえるトンビの鳴き声がおだやかな海の町の風景を物語っている。

しかし、ひと昔前、この土々呂町は港町として栄えるあきらかに一つのテーマパークだった。
大きな漁船や観光遊覧船で賑わう土々呂湾沿いには、旅館が立ち並び、漁を終えた男たちが骨を休めていく。
辺りにはデパートや商店、さらには劇場か映画館、酒場までが軒を連ね、港町 土々呂は夜更けまでネオンが灯り賑わいを見せていたそうだ。

高橋水産は、先代の高橋くめさんが天秤をかついで魚の量り売りを始めたのがはじまり。以来、土々呂の町の移り変わりをずっと見守ってきた。
港の目の前にある加工場では、日向灘で水揚げされた魚が新鮮な状態ですぐさま加工される。天日干しにこだわった水産加工品は関東の百貨店トなどのイベントでも人気!
土々呂の本社店舗ではふるさと土産を買い求める人達でにぎわう。

店の一角にある囲炉裏では魚からダシをとったあたたかい吸い物などで訪れた客をもてなしてくれる。
アラ・マ・びっくり!! 魚の骨は有機肥料に変わる

高橋水産では魚の加工後に出るアラなどを有機肥料へと変身させている。
カルシュウムたっぷりで栄養豊富な魚の骨は専用の機械に入れ、8時間もすると有機肥料となる。

機械の中で発酵が進みサラサラとした肥料からが香ばしいまさしくカツオ節の香りがする。
実際食べてもなんら問題はないそうだ。この肥料を家庭菜園などに利用すると驚くほど元気に野菜が育つそうだ。
地ワインで有名な宮崎県都農町の一部のぶどう園でも利用されている。

とにかくよく働く仲良し夫婦だ。
朝一番に水揚げされた魚と会話することから一日の仕事が始まる。
その日揚がった魚の種類や状態をみて一日の加工工程が決まるのだ。
トレードマークのゴム長靴は3か月でダメになるという。それだけ朝から晩までとにかくよく動いている。
最近では地元の小学生が見学にくることも多いそうだがそんな子供たちを見ていると不安がよぎることも。
「子供達には魚離れを感じてしまいます。魚の名前はもちろん、普段から魚をあまり食べていない子供たちもいるんです。
しつけやマナー教育に一生懸命な今の親子さんの気持ちもわかりますが、やはり育ちざかりの子供の事を一番に考えて食生活にもっと魚を取り入れて欲しいと思います。
こんなにおいしい魚が地元でたくさん獲れるのに...。」
子供時代に味わったおいしい記憶は決して忘れない。
そんな子供時代を思い出し、都会から彼女をつれて店に遊びにきてくれる地元出身の若者もいるそうだ。
「これからも細く長くがんばっていきます。うちの魚を味わったら、とにかく一度延岡に遊びに来てみね!って土々呂弁で書いちょってね」というお二人からは誰よりもふるさとを愛する温かい気持ちが伝わってきた。
会社概要
株式会社 高橋水産
延岡市土々呂町3-4029‐2
TEL:0982-37-0626
FAX:0982-37-7411
取扱商品
![]() じどれっ娘オリジナル 海の幸ファミリーセット 高橋水産 |
![]() じどれっ娘オリジナル おさかな「ツウ」の干し物セット 高橋水産 |